私がジャニオタをやめる日

ジャニオタ人生の始まりからいつか終わりゆくその日までを綴る"メタ・ノンフィクション"

エピソード2:ジャニオタと「情報化社会」

なんて便利な世の中・・・!

・・・

「シゲって誰?」

名前: 加藤成亮
読み: かとうしげあき
アイドルグループNEWSのメンバー
1987年7月11日生まれ
青山学院大学法学部在学中
ドラマ『3年B組金八先生』に出演

名前を入力するだけで次々と情報が出てくる出てくる。

しげあきって読むのか。
歳近いなー。

・・・青学なんだ。

当時大学受験を控えた高校3年生だった私はまさに志望校が青学だったので、妙に親近感が湧きました。

現在、ドラマ『ブスの瞳に恋してる』に出演中

えっ・・・・
観てるじゃん、私!!
あ!あのラーメン屋のバイト?!

加藤成亮を「画像検索」してみる。
文字を打ち込むだけで顔までわかる。
あぁ、便利な世の中。

ラーメン屋がシゲだったのか・・・。

嵐が好きだったとはいえ、まだジャニーズ事務所全体の知識は浅かった私は、なぜだかラーメン屋のバイト役を関ジャニの人だと思い込んでいました。

いま思えば、加藤くんはプロフィール上大阪出身なので、どっかしら関西オーラが出ていたのかな。

世に放たれた大量の情報から、シゲという男の概要を大方把握。

ふむふむ。

NEWSの活動休止後も興味のきっかけとなった連載『吾輩はシゲである』は継続されていました。

この連載、私が初めて読んだ回はイレギュラーな日だったようで、本来は加藤くんの飼い猫"シゲ"が猫目線で彼の日常を綴るという斬新なスタイルでした。
結構な長文を毎日更新していて、どれも読み応えがあり、二宮さんの『ゲームニッキ』とともに自然と読むのが日課になっていきました。

連載にはNEWSのメンバーもちょくちょく登場し、私がNEWS自体を好きになるきっかけにもなりました。とくに小山くんは毎回天然キャラ炸裂で面白く、どんな人なのかと彼のラジオも聴いたりするようになって、そこでゲストで出てくる増田くんや手越くんのことも知りました。

いつのまにか「加藤成亮」だけでなく「NEWS」で検索するようになり・・・

・・・「NEWS」は検索しにくいアイドルNo.1であることに気付き・・・

試行錯誤しながらなんとか私の求めるNEWSの情報を抽出して知識を深めていきました。

特にWikipediaYouTubeにはとてもお世話になりました。
今ほど規制されていなかったので、過去の映像も山ほどあり、受験勉強の息抜きという名目で暇さえあれば観賞していました。

NEWSについては山下くんと錦戸くんがいるということぐらいしか知らなかったので、自分で情報を調べて、彼らのことを知っていく過程はすごく楽しかったです。
良くも悪くもグループとしては活動休止中だったので新しい情報が増えることもなく、私にとってはじっくり彼らのことを勉強できるいい期間でした。

便利な世の中のおかげで新たな楽しみが生まれました。

情報化社会に感謝!

Akkiy







モノローグ1:ジャニオタ人生「めんどくさいの始まり」

「その日」は突然やってきました。


・・・

チケットの当落確認の日。

確認後、友人と打ち合わせして、誰が当選して、誰が落選して、何枚足りなくて、何枚余ってて、座席はどこで・・・

何通も交わされるメール。
(正確にはLINE)


気を遣って、気を遣われて。

なんでもいいよ、もう・・・



あれ、なんだろうこの感じ。

あ、めんどくさいんだ。


いままでこんな風に思ったことは無かった。

一度こう思ってしまった以上、今後ずっと思い続けるんだろうか。
こんなめんどくさい思いをしてまで続けること?





そもそも「ジャニオタをやめる」とは何なのか。
わざわざ宣言しないとやめられないものなのか。
どのような状態を「ジャニオタではない」と言えるのか。

逆に、どのような状態を「ジャニオタ」と言うのか?

ジャニオタとは、「ジャニーズオタク」の略で、ジャニーズ事務所所属する男性アイドルタレント熱狂的ファンなどを指す語。(実用日本語表現辞典より)

ジャニヲタとは、芸事務所ジャニーズ事務所(代表:ジャニー喜多)」に所属するメンバーオタクヲタク)である。基本的にSMAPKinKi Kidsなど特定グループファンではなく、ジャニーズアイドルの複数ないし全般のファンす。(ニコニコ大百科より)


・・・だそうです。
つまり私がこれに当てはまらなければ晴れて「ジャニオタ」では無いと判定され、自由な身となるわけですね。

Question;
あなたは以上の定義をふまえ、「ジャニオタ」であると言えますか?


わかりません。
「熱狂的」とは具体的にどのような状態を指すんですか?
だいたい、人がオタクがどうかなんて、判断できるんですか?
呼称や定義なんてどうでもいい、好きならそれでいいじゃないか。
自分がジャニオタだと思えば、ジャニオタなんです。
以上


・・・我ながらめんどくさいなと思います。
めんどくさいけど、いちいち考えてしまうのが私なのです。

いちいち考えてしまう性格のおかげで、以前とは違う感情が生まれた今、自分の状況に戸惑っています。

この世に「ジャニオタ免許(要更新)」なるものが存在していれば、楽だったのに。

試験に受かれば公的にジャニオタと認定され、更新時には厳密な審査が行われる。もし求められる条件を満たせなければ、免許剥奪。

実にわかりやすい。
この制度が導入されたら、「新規」だの「古参」だの無駄な対立も減るんじゃないか。


・・・たらればを語り始めたら終わりなので、この辺でやめます。



こういう風に考えるのもめんどくさい。

もう全てがめんどくさい。

だけど、この「めんどくさい」を解消しないと次のステップに踏み出せない。

だから向き合わなければならないのです。

自分自身で「終わり」への扉を開かなければいけないのです。。

Akkiy





エピソード1:ジャニオタ人生「終わりの始まり」

「その日」は突然やってきました。

 

・・・

「ジャニーズで誰が好き?」

小~中学生だった頃、いわゆる『ジュニア黄金期』だったあの時代、女子の間では度々こんな会話が交わされていました。

 

当時はまだ特にジャニーズへ関心が無かった私は、

「ニノとヤマピーかな。」

とかなんとか答えていたと思います。

数年後、本当に彼らにお世話になることとは知らずに。

 

 

その後、私はとあることがきっかけで嵐の二宮さんのファンとなりました。

上述の通り、もともと二宮さんのことは好きでした。が、それはあくまでも「ジャニーズの中で」と限定された時の話。とあることとは、たまたまDVD(VHSだったかもしれない)で観た映画『青の炎』における二宮さんの演技です。『青の炎』は先に原作を読んでおり、私の想像していた主人公・櫛森修一像と二宮さん演じる櫛森修一の姿がぴったりと重なって衝撃を受け、ファンになりました。

そして彼や嵐の出演する番組を見るようになり、アイドルとしての二宮さんも知って、CDも買うようになり、当時毎日更新していた二宮さんの連載『ゲームニッキ』を読むためジャニーズウェブに登録したりと、着々とジャニーズの世界へ足を踏み入れていくのでした。

 

ある日。

いつも通り『ゲームニッキ』を読もうとジャニーズウェブを開いた時に、ふと思いました。

「月額300円も払っているのに、『ゲームニッキ』だけじゃ勿体無くない?」

この頃は二宮さんと嵐にしか興味が無かったので、嵐以外のページを見ることはありませんでしたが、300円をもっと有意義に使おうということで『ゲームニッキ』を読んだ後、他のグループのページを読んでみようと思い立ったわけです。

 

これが、「終わりの始まり」。

 

2006年の春でした。

 

他のグループって言ってもなぁ・・・と画面を眺めながら、昔「ニノとヤマピー」と答えていた時代のことを思い出し、更に興味は無いながらも「グループ活動停止」という衝撃的な事態になっていることは知っていたので、野次馬的好奇心からNEWSのページに飛んでみました。

 

「こんばちわ!」で始まる山下くんの日記を読む。

・・・こんなキャラなんだ。

勝手にクールなイメージを抱いていたので少々驚きながらトップページに戻ると、何やら不思議なタイトルが。

 

吾輩はシゲである

 

・・・え?漱石?いや、シゲ?

ジャニーズにこんなインテリめいた人がいるのか。

ってか、シゲって誰??

 

頭の中がはてなマークで埋め尽くされながら『吾輩はシゲである』をクリック。

 

愛するあなたへ。


 どうも加藤成亮です(^_^)3回目の登場です(^^)

ふざけた猫は散歩にいきました(^_^)


先に言っておきますが、今日はセンチな気分なので、すごい真面目なことをいいます。

話にオチはありません。

 

・・・。私は「愛するあなた」に該当しないだろうなと思いながら 読み進めると、この文章は例の活動休止前最後のコンサートを終えて綴られたもののようでした。活動休止になったことの悔しさ、ファンへの思いを飾らない素直な言葉で語られており、私も素直に惹かれました。そして、最後はこんな言葉で締めくくられていました。

 

 これを読んでぐっときたあなた、何か感じとってくれたあなたへ。愛してます。

 

 え・・・。私?

 

・・・。

 

ってか、シゲって誰?

加藤成亮

加藤・・・読めない。

・・・シゲって誰?

 

 

こうしてジャニオタへの扉が開かれました。

 

Akkiy

 

 

 

はじめに

ほぼ8年間、ジャニオタとして生きてきました。

8年。
高校生だった私は、大学生となり、そして社会人に。

長いようで短く、短いようで長い。

色々なことがありました。

私が応援しているグループも、私自身も。

楽しいことも悲しいことも嬉しいことも・・・色々なことがありました。
充実していた日々だったと思います。

そんな中、私は今、ジャニオタ生活に終止符を打とうと・・・

打とうと・・・

打とうと・・・

しているのかもしれません。

正直言って、自分でもわかりません。

わかりませんが、自分の気持ちを整理するために、そしてジャニオタ生活で学んだことを書き留めておくために、ブログを始めてみました。

「私がジャニオタをやめる日」
それはいつになるのか未だ不明ですが、いつか訪れるであろうその日まで徒然なるままに綴っていこうと思います。

よろしくどうぞ。

Akkiy